トラッカー2

スーパーカブ90 デラックス 

できる限り、よりシンプルに。

このカブのテーマは『無駄なものは省く』『極力スマートに』

前後から見ても非常に薄く、シンプルに仕上がりました。

左写真:ヘッドライトはPIAAの自動車用のドライビング。
シングル球なのでHI/LOWの切り替えは出来ませんが、 ステーを共有しているウィンカーとの見た目の相性はいい感じ。
右写真:「ハンドル周りをシンプルにしたいけど、保安基準は守らなければいけない」 という考えを両立する為、
スピードメーターはフロントフォーク横へ移動。 それに合わせてスピードメーターはオーダー品に。
視覚的な面白さと、意外にも確認しやすいので好評でした。

左写真:ハンドルはスイッチ関係をカブのカスタム用に変更し、スタータースイッチをホーンボタンに変更。
少し分りにくいですが、配線はハンドルバー内を通して不要物を隠す事により、シンプル化に貢献。 よって・・・

右写真:左側のスイッチを省略。非常にスッキリまとまりました。

シンプルで、自転車のような見た目です。

お約束のメインキーは左サイドカバーに移設。これだけでもカスタムムードを漂わせてくれます。
サイドカバー前方の丸いものはニュートラルランプ。

今回最大のテーマである「いらない物は極力無くす」に基づいて行ったのが「スムージング」。
ヘッドパイプ後ろのフロントカバー、エアクリーナーのステーは必要ないので除去。

シート下(左写真)とキャリアー下部(右写真)のバリは 車体の剛性に少なからず影響があると思うので必要なのですが、
それを補う為にシート下部分は内側に補強のプレートを、 キャリアー下部はバリを落とした後再溶接し、それぞれパテで成型、塗装。
地味な作業ですが、その積み重ねによるシンプル化は非常に効果があります。
メットホルダー取付け穴や、配線関係の穴もモチロン穴埋め加工済み。

リアフェンダーはカットし、ステーを新たに溶接後、 そこにテールランプ、リアウィンカーを装着。キャリアーはネットで入手した一品物。

エンジン本体はノーマルですが、エアクリーナー、マフラーは変更。 ここまでやるとだいぶシンプルになります。
で、ここで本来あるべきホーンは? と言うと、車体の中(タンク下)へと移動。音もこもらず、普通に作動します。
リア周りは、スイングアームをGクラフト製、リアショックはタケガワを装着。

今回のカスタムは、1つ1つは地味な作業の積み重ねですが、
それが積み重なって行くうちに、ひとつの大きなカスタムとして成り立ついい例だと思います。
個人的にも作業中は「どんな感じになるだろう?」と凄く楽しみながら出来た1台だと思いました。